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【渋沢栄一の意思】2024年問題をどうする?澁澤倉庫の財務状況と2024年問題を深掘り!!

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【渋沢栄一の意思】澁澤倉庫の財務状況と2024年問題を深掘り!!

ゆとらの財務らぼへようこそ!!

今回は、2024年問題と澁澤倉庫の財務分析についてさらに深掘りをしていこうと思います。本記事は前回の澁澤倉庫の記事の深掘りをした記事となります。前回の記事を読んでいない方は、先に以下の記事を読むことでさらに理解が深まるためおすすめです。

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前回の澁澤倉庫の記事を読んでいただき、ありがとうございます!

前回の記事を読んで、「何で営業利益率が上昇しているのかな?」や「ROEはなぜ上昇したのか詳しく知りたい!」と思った方も多いと思います。そこで今回は、営業利益率の上昇理由の分析やデュポン分析によるROEの分解を行おうと思います!また、昨今物流業界の大きな課題となっている2024年問題と澁澤倉庫の取り組みについても紹介をしようと思います。

この記事を読むことで、企業と業界の両面から澁澤倉庫について理解をすることができ、より的確な投資判断ができるようになります!澁澤倉庫や物流業界についてより知りたい方はぜひ最後まで読んでください!

2024年問題

2024年問題とは?

2024年問題は、働き方改革関連法による労働時間規制により国内のドライバーの輸送力が減少してしまう問題です。

2024年問題の現状と取り組み

〈出典〉 国土交通省 「物流の2024年問題について」

現状、トラックドライバーは全産業と比較して年間労働時間は約2割長く、年間所得は約1割低く、有効求人倍率は約2倍と高い状態にあります。

その中、平成30年6月から始まった働き方改革関連法による労働時間等の上限規制が自動車運送業についても2024年4月から適用されました。

時間外労働の上限は年間960時間(以前は上限なし)となり、拘束時間は一日あたり原則13時間、最大15時間(以前は原則13時間、最大16時間)となりました。他にも宿泊を伴う労働時間に対する規制など物流業界でも働き方改革が大きく進められました。

この上限規制により減少する輸送力に対して、国土交通省や関連閣僚の会議にて物流DX推進、道路の効率性強化、休憩施設などの拡充が施策としてあげられました。

澁澤倉庫は物流DX推進やマンパワーと自動化のハイブリットオペレーション、配車効率や運行効率の向上による輸送ネットワーク機能の強化に取り組むことでこの輸送力の減少に取り組むと宣言しています。

財務らぼ

近年、物流業界は2024年問題のみならずエネルギー価格の高騰やインフレ、労働力不足などの影響も受けて物流コストの増加が継続的に起きています。そんな中で澁澤倉庫がどのようにコスト管理をしているか、ROEがどのような要因で増加しているかを深掘りしていこうと思います。

費用分析

売上原価、販管費どちらも波打ちながら増加を続けています。売上高も増加し続けているため自然な変化にはなっています。しかし売上原価率と販管費率を比較すると両者は様子の異なる推移をしていることが分かります。

売上原価率は横ばいの推移をしています。そのため、売上高の増加に対応して売上原価も増加していることが分かります。

一方で、販管費率は2018年3月期から2022年3月期まで継続的に下がり続け、その後も比較的低水準で維持がされています。コロナ後は、エネルギー価格の高騰と高止まりが続き、2023年頃からは国内でのインフレがトレンド化や労務費の増加などが起き、更なる物流コスト増が起きました。その中で販管費率を抑えられているのは澁澤倉庫の企業努力の賜物であると考えられます。

費用分析から、澁澤倉庫の営業利益率の上昇トレンドには逆風の多い物流業界で、DX推進や輸送ネットワークの強化により販管費を抑える企業努力が存在するからと考えられます。

デュポン分析

ここではROEの上昇要因ををデュポン分析を用いて分析していきたいと思います。

デュポン分析とは?

「ROE=(純利益率)×(総資産回転率)×(財務レバレッジ)」と分解することでどのような要因で上昇したのかを分析するモデル

売上高当期純利益率

売上高当期純利益率は上昇を続けています。営業利益と異なり明確な上昇傾向を見せている理由として支払利息の減少持分法による投資益の拡大の二つがあげられます。

支払利息推移

有利子負債自体が減少傾向にあり、それに応じて支払利息も減少し続けています。

持分法による投資益は2022年3月期のデータ・キーピング・サービスの持分法適用により増加し、更なる純利益率上昇をもたらしました。

総資産回転率

総資産回転率は横ばいを続けています。資産効率自体は向上していないことが分かります。

財務レバレッジ

財務レバレッジは下がっています。負債総額は直近10年間であまり変わっていない一方で、純資産額(または株主資本)は増加を続けています。これは常に利益を出し続け、内部留保を多く積み重ねていったためです。そのため、相対的に財務レバレッジは小さくなっていきました。

これら要因からROEの上昇は、純利益率主導の健全な上昇を遂げていることが分かりました。

まとめ

今回は澁澤倉庫について深掘りしてみました!

外部環境が厳しい中でも経営努力により乗り越えようとする強さを見つけられた気がします。インフレや労働力不足は今後の日本において継続的なトレンドになる可能性が高い課題です。そのため今後の対応次第で市場優位性や市場評価が大きく変化する可能性がありますので今後動向を気にしていきたいですね!

まとめ

  • 物流DX推進、ハイブリットオペレーションで2024年問題に対応
  • 売上原価率は横ばい、販管費率は下落トレンド
  • ROEの上昇は、売上高当期純利益率上昇によるもの
財務分析まとめ

  B/S

   P/L

  C/S:

株主還元:

成長性

 効率性:

安全性

これからも様々な企業の分析を行っていきますので、よければ別の記事も読んでいただけるとうれしいです!!それではまた次の分析でお会いしましょう!!

参考資料

国土交通省 物流の2024年問題について

(URL)001620626.pdf

澁澤倉庫株式会社 事業内容 国内ロジスティクス 陸上運送

澁澤倉庫株式会社 IR情報 有価証券報告書(2016年3月期~2025年3月期)

澁澤倉庫株式会社 IR情報 中期経営計画2026

注意

本記事で紹介している分析方法等は個人的な視点のもので、銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。また、本記事の分析は記事公開時の情報に基づいています。同日以降に発表された情報などは反映していませんので、あらかじめご了承ください。

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ゆとら
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