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【企業比較】コマツとキャタピラーの時価総額・ROE・配当を徹底比較!!

ゆとら

ゆとらの投資らぼへようこそ!!

今回は建設機械世界シェア1位のキャタピラー(Caterpillar.Inc)2位のコマツ(小松製作所)について比較をしていきます!「建設機械メーカーに投資したいが、どちらに投資をすればいいか悩む…」や「どちらの方が企業として優秀か知りたい!」と思う方も多くいると思います。この記事を読むことで市場評価事業効率性などを知ることができ、解像度を高めて比較をすることができます!

建設機械メーカーに投資したい方や企業比較を勉強したい方はぜひ最後まで読んでください!また、合わせて以下の二つの記事を読むことでさらにコマツとキャタピラーについて理解できるため合わせて読んでいただけるとうれしいです!!

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コマツ × キャタピラー 主要指標の比較(2026年8月28日終値時点)
項目 コマツ キャタピラー
世界シェア 世界2位 世界1位
株価 7,538円 800.25$
時価総額 約7.0兆円 約59兆円 ※1
PER(予) 19.37倍 30.64倍
PBR(実) 1.91倍 17.83倍
配当利回り 2.52% 0.75%
ROE(直近) 13.8%(2025/3期) 49.1%(2024年)

※1 時価総額はキャタピラーがコマツの約8.4倍。ドル建ては1$=160.05円で換算。株価・各指標は2026年8月28日終値時点。ROEは会計期間に3か月のズレあり(本文参照)。

結論

成長株価上昇を狙うならキャタピラー配当利回り還元の安定性を取るならコマツとゆとらは考えます。

同じ世界的にシェアのある建設機械メーカーですが財務体質や市場からの評価は大きく異なります。この差がどこから来るのか時価総額・ROE・配当の面から比較していきます。

時価総額比較

コマツ

(2026年8月28日終値時点)

株価:7,538円

時価総額:7,012,908百万円(約7.0兆円

PER(予):19.37倍

PBR(実):1.91倍

配当利回り:2.52%

キャタピラー

(2026年8月28日終値時点)

株価:800.25$

時価総額:367,855百万$(約59兆円

PER(予):30.64倍

PBR(実):17.83倍

配当利回り:0.75%

※為替レートは1$=160.05円で計算

時価総額で比べると、キャタピラーはコマツの約8.4倍ほどです。2社は建設機械世界シェアの1位と2位として並べられることが多いですが、時価総額で比較すると大きな差があります。その理由の一つがPERやPBRから読み取れる市場期待の差にあると考えられます。コマツのPERが12.64倍であるのに対して、キャタピラーは31.02倍となっています。PERは株価をEPSで割ったものであるため、市場からの期待が高いほどPERも高くなります。

売上高

コマツとキャタピラーの連結売上高推移の比較(2016~2025年、1ドル150円換算)。直近はコマツ約4.1兆円、キャタピラー約9.7兆円で売上規模の差は約2.4倍。

売上高を比べると、直近(コマツ2025年3月期/キャタピラー2024年)ではコマツが約4.1兆円、キャタピラーが約9.7兆円でした(1ドル150円で換算)。世界シェア1位・2位だけあって、どちらも巨大な売上規模です。

過去9年の平均で見ると、キャタピラーの売上はコマツの約2.8倍。ただし直近は約2.4倍まで縮まっており、コマツが相対的に差を詰めてきているのが分かります。なお、キャタピラーは建設機械のほかにエネルギー・輸送や金融事業も含むため、事業構成がまったく同じ比較ではない点には注意してください。

利益で見ると、この差はもう少し広がります。営業利益ではキャタピラーがコマツの約3.0倍、純利益では約3.3倍(直近は約3.7倍)と、売上の差(約2.8倍)よりも大きくなっています。これはROEの章でも見たように、キャタピラーのほうが売上高純利益率が高いためだと考えられます。同じ売上を、より多くの利益に変える力が強い、ということですね。

一方で、その利益の差(約3倍)をもってしても、時価総額の差(約8.4倍)には届きません。つまり時価総額の約8.4倍という開きは、今の売上や利益の実力だけでは説明しきれず、将来の成長への期待(高いPER)が上乗せされた結果だとゆとらは考えます。前章で触れた「市場からの期待の差」が、売上・利益の数字からも裏づけられた形です。

また、キャタピラーの利益は年ごとの振れ幅が大きい(営業利益ではコマツの0.4〜5.0倍と大きく上下)ことも特徴です。景気の波を受けやすいキャタピラーと、相対的に安定しているコマツという体質の違いが、ここでも表れています。

Q
財務データ
コマツ・キャタピラーの連結売上高(コマツ=百万円/キャタピラー=百万$・円換算は1$=150円)
決算期
(コマツ基準)
コマツ
(兆円)
キャタピラー
(百万$)
キャタピラー
(兆円・150円換算)
2016/31.85
2017/31.8038,5375.78
2018/32.5045,4626.82
2019/32.7354,7228.21
2020/32.4453,8008.07
2021/32.1941,7486.26
2022/32.8050,9717.65
2023/33.5459,4278.91
2024/33.8767,06010.06
2025/34.1064,8099.72

キャタピラーは会計期間が1〜12月のため、コマツの決算期に対し前暦年を対応(例:コマツ2025/3期 ↔ キャタピラー2024年)。円換算は比較のため全期間1$=150円で固定(実際の為替変動は反映していません)。出典:コマツ=有価証券報告書、キャタピラー=Form 10-K。

ROE

注意

コマツとキャタピラーの会計期間には3ヶ月のズレがあります。

コマツ:4月~翌3月 キャタピラー:1月~12月

当記事では期ずれの修正をしていないため正確な比較ではありません。しかし、長期的・大局的傾向の比較には問題ないとゆとらは判断しました。この点を留意した上で読んでいただければと思います。

また、図解の横軸の会計年度に関してはコマツの期間をベースとしています。

例)2017/3 →  コマツ  :2016年4月~2017年3月

  2017/3 → キャタピラー:2016年1月~2016年12月

コマツとキャタピラーのROE推移の比較

ROEはキャタピラーがコマツに3倍ほどの差をつけています。一方で相対的にはコマツのROEは安定した推移をしています。

純利益率の比較

純利益率は両社とも景気変動の影響を受けて大きく上下動します。その中でもキャタピラーのほうがコマツよりも高い純利益率を出せる体質にあります。

総資産回転率の比較

総資産回転率は両社大きな差は無いと考えられます。コマツは10年平均0.69回、キャタピラーは9年平均0.65回と若干コマツのほうが効率性が高いと考えられます。

ただし、コロナ禍においてボラティリティの大きいキャタピラーが平均を押し下げている可能性もあるため、コマツの方が効率性が高いと言い切れないとも考えられます。

財務レバレッジの比較

財務レバレッジはキャタピラーが圧倒的に大きなレバレッジをかけて経営しています。キャタピラーの効率性や世界トップシェアのブランド力から考えると一概に悪いとは言えませんが、大きな財務レバレッジをかけたことによる財務健全性への不安はあります。

デュポン分析による比較から、キャタピラーがコマツよりも高いROEを出しているのは、高い財務レバレッジと純利益率によるものだと考えられます。

Q
財務データ(ROEなど)

コマツ

ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

決算期ROE売上高純利益率総資産回転率財務レバレッジ
2016/39.1%7.4%0.71回1.72倍
2017/37.2%6.3%0.68回1.68倍
2018/311.8%7.8%0.74回2.03倍
2019/314.1%9.4%0.75回2.00倍
2020/38.7%6.3%0.67回2.06倍
2021/35.6%4.8%0.58回1.98倍
2022/310.1%8.0%0.64回1.95倍
2023/312.8%9.2%0.73回1.92倍
2024/313.0%10.2%0.69回1.86倍
2025/313.8%10.7%0.71回1.82倍

キャタピラー

ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

決算期ROE売上高純利益率総資産回転率財務レバレッジ
2016-0.4%-0.1%0.52回4.92倍
20175.1%1.7%0.59回5.17倍
201839.1%11.2%0.70回4.99倍
201937.5%11.3%0.69回4.86倍
202018.5%7.2%0.53回4.83倍
202136.0%12.7%0.62回4.59倍
202236.6%11.3%0.73回4.47倍
202348.5%15.4%0.77回4.10倍
202449.1%16.6%0.74回4.00倍

配当金

1株あたり配当金の推移比較

コマツは業績に連動して配当を行うため、配当金の増減が激しいです。一方でキャタピラーは連続増配を続けており、安定して配当金を増やしています。

配当性向の比較

コマツは還元方針に業績連動の配当性向を掲げているため、安定した配当性向をしています。一方で、キャタピラーは配当性向の変化が激しくなっています。

増配率の比較
2017年3月期(キャタピラーは2016年)が基準

増配率は2017年3月期(キャタピラーは2016年)に対しての増配率の推移です。

コマツは波打って増配をしており、配当額は9年で約3.28倍になりました。一方で、キャタピラーの配当は安定して上昇しているため直線的(もしくは指数関数的)に増加しており、配当額は9年で約1.84倍になりました。

配当金に関してはコマツの方が優位性がある一方で、株価はコマツが10年で約2.5倍だがキャタピラーは8倍超となっています。

そのため、キャピタルゲイン、インカムゲイン、連続増配、高増配率など投資目的によってどちらに投資するかは変わると考えられます。

  • キャピタルゲイン重視・連続増配狙い→キャタピラー
  • インカムゲイン重視・高増配率狙い→コマツ

まとめ

今回はコマツとキャタピラーを比較してみました!

同じ業種でありつつも財務体質や市場期待、還元方針などが大きく異なり今後の両者の動向を引き続きリサーチし続けたいなと思いました!

まとめ

  • キャタピラーの時価総額はコマツの約8.4倍
  • 市場期待(PERなど)はキャタピラーの方が高い
  • キャタピラーの高ROEは高い財務レバレッジと純利益率によるもの
  • コマツは財務健全性、収益性が安定している
  • キャピタルゲイン重視・連続増配狙いならばキャタピラー
  • インカムゲイン重視・高増配率狙いならばコマツ

これからも様々な企業の分析を行っていきますので、よければ別の記事も読んでいただけるとうれしいです!!それではまた次の分析でお会いしましょう!!

注意

本記事で紹介している分析方法等は個人的な視点のもので、銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。また、本記事の分析は記事公開時の情報に基づいています。同日以降に発表された情報などは反映していませんので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報については各社が開示する一次情報(決算短信・有価証券報告書等)にてご確認いただくことを推奨いたします。

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